人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

mrubyのモジュールmrbgemを開発した際に簡単にTravis CIを設定する方法

mrubyのモジュールであるmrbgemを開発した際に、どうせならtravisの設定をして、自動でビルドやテストのCIを実施したいと思います。ですが、なんとなく後まわしにして、結果設定をしないまま放置しているmrbgemがあります。

そこで今回は、大抵のmrbgem上で、設定内容を書き換えることなくtravisのビルドとテストが動くようなtravis設定ファイルを紹介します。

開発したmrbgemのディレクトリ内に、以下の2つのファイルを置くだけで、最新のmrubyでビルドとテストができるようになります。

  • .travis.yml
language: c
compiler:
  - gcc
  - clang
before_install:
  - sudo apt-get -qq update
install:
  - sudo apt-get -qq install rake bison git gperf
before_script:
  - git clone https://github.com/mruby/mruby.git
  - cd mruby
  - cp -fp ../.travis_build_config.rb build_config.rb
script:
  - make all test
  • .travis_build_config.rb
MRuby::Build.new do |conf|
  toolchain :gcc
  conf.gembox 'default'
  conf.gem '..'
  conf.enable_test
end

2017/10/31 追記 上記のように、とあるcommitから conf.enable_test がmrbgemのテストには必要になったので、それを追記しています。

特徴としては、大抵の場合、開発したmrbgemに合わせてどこかを書き換える事なく、上記ファイルを2つ置くだけでtravisのテストが走る事です。見てしまえば簡単ですが、設定を書き換える必要がないので、かなり楽です。

ただし、他のmrbgemに依存したmrbgemの場合や、build_config.rbにconf:gem以外の設定を複数書いている場合は、依存mrbgemや各種設定を.travis_build_config.rbに書く必要があるのでご注意下さい。

また、travisの自動CIをtravisの設定画面からONにすることも忘れないようにしましょう。