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人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

1月から5月の技術関連の登壇資料まとめと振り返り

お知らせ 発表

1月から上期がはじまり、昨年は出産関連などで9月を最後にあまり登壇できていなかったので、今年は頑張るぞ〜と意気込んでいたわけですが、怒涛のように登壇依頼がやってきて、やばいこれはきついぞ!と思いながらもなんとか一段落するところまでやり切れたのでちょっとどこかに旅にでたいです。

その前に、結構登壇して色々喋ったり資料作ったりしたので、時系列でまとめておきます。

今期は技術カンファレンスだけでなく、学術研究方面でも発表できたので、自分の立ち位置としてはわりと網羅的に発表できたかなと思います。

全体

まずは以下に1月から5月までの全体の発表実績をリスト化しました。

  1. 松本亮介, ロリポップ!で目指すPHPのためのセキュリティと性能要件を同時に満たすサーバホスティング技術, PHPカンファレンス福岡2016, 2016年5月.
  2. 松本亮介, なめらかなシステムのアイデアと概要設計: 生命の観点からWebシステムを解釈する, e-ZUKA Tech Night, 2016年5月.
  3. 松本亮介, セキュリティと性能要件を同時に満たすサーバホスティング技術の最新動向, 第39回インターネット技術第163委員会研究会 -ITRC meet39-, 2016年5月.
  4. 松本亮介, cgroupとLinux Capabilityの活用 - rcon and capcon internals, 第9回 コンテナ型仮想化の情報交換会@福岡, 2016年4月.
  5. 松本亮介, なめらかなシステム: 人工知能はホスティングサービスの暗闇も救う, GMO HosCon -Hosting Conference- @大阪, 2016年4月.
  6. 松本亮介, モデレータ:GMOグループトークセッション:国内シェア54%を支えるGMOホスティングの裏側, GMO HosCon -Hosting Conference- @大阪, 2016年4月.
  7. 松本亮介, なめらかなシステム: 人工知能はホスティングサービスの暗闇も救う, GMO HosCon -Hosting Conference- @渋谷, 2016年4月.
  8. 松本亮介, 登壇:GMOグループトークセッション:国内シェア54%を支えるGMOホスティングの裏側, GMO HosCon -Hosting Conference- @渋谷, 2016年4月.
  9. 松本亮介, エンジニアトークセッション「ペパボ福岡でたずさわる最高のエンジニアリング」, ペパボ福岡で働く~エンジニア・ディレクター向けトーク&相談会 in大阪~, 2016年3月.
  10. 松本亮介, 人工知能はWEBサーバーの暗闇を救う, IPSJ-ONE 2016, 2016年3月.
  11. 松本亮介, ペパボ福岡の技術的強み なぜ今エンジニアはペパボ福岡で働くべきなのか, 【人気都市・福岡で働く!】移住にまつわるエトセトラ〜エンジニア・ディレクター向けトーク&相談会〜, 2016年2月.
  12. 松本亮介, HTTP/2とmrubyの活用 HTTP/2時代のサーバ設定になぜmrubyが必要か, 第2回技術共有会, 2016年1月.
  13. 松本亮介, PFSを考慮したTLS終端とngx_mrubyによる大量ドメイン設定の効率化 nginxにおける大量ドメインの証明書を動的に処理する方法, 第1回技術共有会, 2016年1月.

ではそれぞれ1つずつ振り返っていきます。

PFSを考慮したTLS終端とngx_mrubyによる大量ドメイン設定の効率化(1月)

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これはTLSが当たり前の時代に、沢山のドメインを処理している場合にその証明書をどう管理運用していくか、という問題の中で一つの方法論を提案しました。それを実現するためにngx_mrubyにメソッドを追加したりしたお話ですね。

HTTP/2とmrubyの活用 HTTP/2時代のサーバ設定になぜmrubyが必要か(1月)

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HTTP/2コミュニティにおける日本の技術者の活躍もあり、日本ではかなりのHTTP/2の情報が得られるわけですが、その中でも実際にミドルウェアとして使う場合に、なぜ既存のよくある静的な設定方法だけでなく、プログラミングによって振る舞いを表現する必要があるのか、という事をHTTP/2のプロトコルに焦点をあてて説明しました。

ペパボ福岡の技術的強み(2月)

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明太子が非常に美味しそうなのですが、このイベントでは福岡の良さだけでなく、Webに関わるエンジニアにとってなぜ福岡のペパボが良いのかという話を、エンジニアとしての技術的成長やそれを実現するための社内の各種施策や考え方について説明しました。

人工知能はWEBサーバーの暗闇を救う(3月)

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これは情報処理学会の日本のトップ若手研究者に情報処理学会に関わる各種分野の内容を発表してもらうというIPSJ-ONEと呼ばれるイベントで、インターネットと運用技術研究会代表として参加しました。度重なるリハーサルや別分野の研究者とお話する機会もあり参加して発表する中で、すごく成長できたなと思えるイベントでした。その際には、システム管理においてももっと学術研究のノウハウを元に今までなかなか実現できなかったような方法があり得るし、それを実現したいという話をしました。

ペパボ福岡でたずさわる最高のエンジニアリング(3月)

これは大阪であんちぽさんとトークセッションでお話した内容なので、スライドとかはありません。内容としては、ペパボ福岡の技術的強みと同様の話に加えて、なぜ今後研究開発のような活動がWeb企業に必要になってくるのか、情報や技術を公開することがどう事業の差別化に繋がっていくのか、という話をしました。

なめらかなシステム: 人工知能はホスティングサービスの暗闇も救う(4月)

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これは、大阪と東京で2回に渡って講演しました。

IPSJ−ONEでお話した続きの話を、生命の観点から細胞の動的平衡性や細胞チェックポイントの機能を参考にすると、面白い事がさらにできるんじゃないかというアイデアも踏まえてお話しました。イベントのテーマがホスティングだったのでホスティングによせた話にしたのですが、みなさんからもかなりフィードバックを頂いたり、面白い考え方だという事を言って頂けたので、今後はさらにこれをちゃんと実装していかないといけないなと強く誓ったイベントでもありました。

国内シェア54%を支えるGMOホスティングの裏側(4月)

これは、東京ではスピーカー、大阪ではモデレータを行いました。トークセッションなのでスライドはありません。

内容としては、ホスティングやクラウドサービスの歴史や現状、そこから我々はどういうサービスを作り上げていくのか、今後ホスティングとクラウドはどういう形で融合していくのか、それらの未来はなにか、その時代に我々はお客様にそのサービスについていかにわかりやすく説明すればよいか、エンジニアにそのサービスの面白さを伝えて一緒に仕事してもらえるようにするにはどうしたらよいのか、といったような話をしました。

cgroupとLinux Capabilityの活用(4月)

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おそらくこのイベントは今期で自ら申し込んで登壇した唯一の発表になるかと思います。そう思うと、登壇依頼や取材依頼を沢山受けられるようになってきており、これも継続的なアウトプットのおかげであると実感しておりますし、今後もそういう依頼は積極的に受けていきたいと思っています。

このイベントでは、昔沢山お世話になった id:defiant さんと久々にお会いできるし、まだまだ若いにも関わらず技術的にもアウトプット的にも考え方も僕とわりと気が合うというか、話していても学びがある id:y_uuki さんともお会いできるので、これは申し込まないといかんだろうということで申し込みました。

内容的には、カーネルの機能をいかにカジュアルにユーザランドでシンプルに使うか、それによってVMがプロセスに見立てられるような時代においても、そういう技術をもっとOSからあわよくばシステムへと外出ししていく時代に、そういう考え方や実装は必要になってくるんじゃないかという問題提起を含めてお話ししました。VMにシンプルに特権とかリソース制御をしゅっと行えるようにしたいですしね。

セキュリティと性能要件を同時に満たすサーバホスティング技術の最新動向(5月)

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これは、京大の岡部研時代に大変お世話になった先輩に声をかけて頂き、日本、さらには、世界も含めるインターネットを作り上げてきた研究者から構成されるインターネット技術第163委員会研究会、略称ITRCという研究会で登壇してきました。こんな場所にお誘い頂けるのは大変光栄ですし、僕がホスティングについて取り組んできた研究やそれを実際のサービスに落とし込んで得られた成果、さらには、なめらかなシステムでも述べているような今後のWebシステムのあり方についてもお話してきました。

びっくりするぐらいすごい人達(村井先生が第三世代で第二世代や第一世代の話をお話できるような人たちばかり)なのですが、発表後は面白いとかもっと続きを聞かせて欲しいなどと沢山フィードバックを頂けて、すごくうれしかったです。また、なめらかなシステムのアイデアについても、インターネットやシステムの歴史との繰り返しをご存知の方がほとんどで、きっとこういう世界にもなっていくだろうというような感想を頂けて、学術研究の視点からもなめらかなシステムの取り組みについて自信を持てる機会になったようにも思います。

これからはシステムの時代だ、というお話がトークセッションの中で出て、id:antipop さんがslackカンペで「これからはなめらかなシステムだ!」と叫んで下さいと指示をしてきましたが、当然お断りしました。

なめらかなシステムのアイデアと概要設計: 生命の観点からWebシステムを解釈する(5月)

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福岡Ruby大賞やRubyのコミュニティで声をかけていただいて、飯塚で定期的に開催されている技術コミュニティのe-zuka tech nightで登壇してきました。ここではなめらかなシステムの最新情報や設計の概要についての最新情報をお話し、フィードバック含めて非常に皆さん前向きなコメントを頂けたり、質疑においては、なめらかなシステムをコミュニティと考えて、単一のシステムでは対応できない規模についてはコミュニティ的に強くしてくような考え方が良い、というような話にも発展して非常に貴重な機会でした。

また、学生のスキルや、それをサポートする大人、全ての面において非常に素晴らしいコミュニティになっており、びっくりしました。今後も要注目の技術コミュニティであり、機会があれば参加していきたいと思います。

ロリポップ!で目指すPHPのためのセキュリティと性能要件を同時に満たすサーバホスティング技術(5月)

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そして一昨日行われたPHPカンファレンス福岡でスポンサーセッション枠で登壇しました。スポンサーセッションの見せ方は沢山あると思うのですが、僕は技術者・研究者であるし、聴衆もほとんどが技術者であるため、いかにサービスの中で技術的に面白い事や研究開発を行っているのかを見せて、結果的にそのサービスのクオリティを感じてもらうというのが僕ができる最善のスポンサーセッションなのではないかと思って発表しました。

結果的には喋りたい事が多すぎて時間切れとなってしまったのですが、聴衆の皆さんがtwitter上や会場で続きを聞きたい!と沢山おっしゃって頂いて、なんと運営の方から懇親会のLTの枠を頂き、続きを話す事ができました。技術的なスライドにしたことも良かったのですが、何よりもPHPカンファレンスのコミュニティや技術力の高いレベルでの両立が素晴らしく、聴衆の方も登壇者が喋りやすいように沢山反応してくれたりとか、素晴らしい技術カンファレンスだなと思いました。はじめての参加となったのですが、ここまで初参加の人が喋りやすい、入りやすいコミュニティはなかなか無いと思います。技術カンファレンスに参加した事ない方も、是非とも参加頂きたいイベントだと感じました。

まとめ

ということで、今期は登壇依頼や取材依頼を極力断ることはせず全部答えていきたいというポリシーでやっていった所、非常に沢山のアウトプットを行う事ができました。ここに載せている以外にも幾つか取材を受けておりそれももうすぐ公開されると思います。

以前、チャンスは逃さない、という事をお話したことがあるのですが、こういう登壇チャンスを逃さいようにしていると本当に連鎖的にチャンスがやってきて、自分の言っていた言葉をかみしめている所です。

また、今後7月にもはてなさんとのイベントで既に2回の登壇が決まっているので、6月はなるべく無茶をせずにいこうかななんて思っています。でも、交通費と家族の予定さえなんとかなればどこにでも行きたいなぁと思っているのでお誘いはスーパーウェルカムでございます!!!!

今後の登壇予定や過去のイベント資料は僕の実績ページですべて見られるようにしているので、興味のある方は是非下記を御覧ください。ということで、旅にでたいですね。

松本亮介の研究・開発業績ページ by matsumoto-r