人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

2014年振り返り

今年は3月に子供が生まれたので、学問や研究・開発においてはほとんどやりたい事ができなかった一年でした。

でも、子供が0歳の間、父として世界で一番近くで長く接する事できたのは本当に良い経験で、この経験はきっと今後にもいきてくると思えます。

ということで2014年度の発表数や受賞数あたりをまとめておこうと思います。

2012年に大学院に入学以降の業績は以下にまとめています。

松本亮介の研究・開発業績ページ by matsumoto-r

ジャーナル採録(1件)

  1. 松本亮介, 岡部 寿男, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構, 情報処理学会論文誌,Vol.55, No.11, pp.2451-2460, Nov 2014.

総評

ようやくmod_mrubyをジャーナル化できたので良かったです。また、京大の情報学研究科の博士課程で博士論文を書く条件として、ジャーナルを3本通す必要があって、このジャーナルを経て3本通す事ができたので、その点においてもクリアできて良かったです。

口頭発表(10件)

  1. 松本亮介, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWeb サーバの機能拡張支援機構, Embedded Technology 2014スペシャルセッションC-2, 2014年11月.
  2. Ryosuke Matsumoto, Resource Control Architecture for a Web Server Separating Computer Resources Virtually at Each HTTP Request, RubyKaigi 2014, Sep 2014.
  3. 松本亮介, 今どきのWEBホスティングの高負荷対策, Hosting Casual Talks #1 at 株式会社はてな, 2014年6月.
  4. 宮下剛輔・栗林健太郎・松本亮介,serverspec: 宣言的記述でサーバの状態をテスト可能な汎用性の高いテストフレームワーク, 情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT), 2014-IOT-24(15), 1-6, 2014年2月.
  5. 津﨑善晴・松本亮介・小谷大祐・宮崎修一・岡部寿男, 同一の送受信アドレスを持つ大量メールの効率的判定手法, 信学技報, vol. 113, no. 443, IA2013-86, pp. 43-48, 2014年2月.
  6. 松本亮介, mod_mruby × ngx_mruby: 組込みスクリプト言語mrubyで高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機機能拡張支援機構, Ruby・mrubyビジネスセミナーFUKUOKA2014), 2014年2月.
  7. 松本亮介, mod_mruby × ngx_mruby: 組込みスクリプト言語mrubyで高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機機能拡張支援機構, Ruby・コンテンツフォーラムFUKUOKA2014, 2014年2月.
  8. 松本亮介, mrubyとWebサーバ技術の未来, Ruby東京プレゼンテーション2014 mrubyテクニカルセッション(パネルディスカッション2), 2014年1月.
  9. 松本亮介, mrubyによるWebサーバ機能の拡張, Ruby東京プレゼンテーション2014 mrubyテクニカルセッション(パネルディスカッション1), 2014年1月.
  10. 松本亮介, mod_mruby × ngx_mruby: 組込みスクリプト言語mrubyで高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機機能拡張支援機構, 第6回フクオカRuby 大賞, 2014年1月.

総評

2014年は1年で10件という結果なのですが、子供が生まれる1月から3月までに7件発表しているという意味では、生まれてからほとんど口頭発表できていないことになります。今年度も、1月に2件すでに予定があるので、今年はもう少し良いペースで口頭発表していきたいと思います。

また、RubyKaigiの発表後に就職が決まったのも良い思い出です。来年は楽しくなりそうです。

RubyKaigi2014でmod_mrubyやngx_mrubyとその応用について発表して、就職も決まりました - 人間とウェブの未来

受賞(4件)

  1. Ruby Prize 2014 最終ノミネート, 松本亮介, HTTPサーバソフトウェアにおけるmruby活用を具現化した功績を評価, 2014年10月.
  2. 2014年度 情報処理学会 山下記念研究賞, 松本亮介, mod_mruby: スクリプト言語で高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機能拡張支援機構, 2014年10月.
  3. 第9回 日本OSS奨励賞, 松本亮介, 博士課程在学中から研究成果をOSSとして公開するなどOSSの開発普及に貢献, 2014年2月.
  4. 第6回 フクオカRuby大賞 優秀賞, 松本亮介, mod_mruby × ngx_mruby: 組込みスクリプト言語mrubyで高速かつ省メモリに拡張可能なWebサーバの機機能拡張支援機構, 第6回フクオカRuby 大賞, 2014年2月.

総評

2014年の受賞は4件でした。恐縮ながらも非常に光栄な賞を沢山頂けてうれしかったです。今後もコツコツとやっていきたいと思います。まずは2015年のフクオカRuby大賞で何か賞を頂けるように準備中です。

特に、企業系の賞を頂いた上で学術側からの賞を頂けた事は、自分が目標としていた研究のやり方がようやく評価されたように思えて、感慨深かったです。

研究者と技術者の狭間で感じた事 - 情熱が自分を変える - 人間とウェブの未来

まとめ

ということで、2014年は3月から12月まで、口頭発表や新しい事を提案し実装することがほとんどできておらず残念だという感想と共に、父として子供のそばにずっといられたことは本当に良い経験になったと思っています。

書き忘れていましたが、今年はとある雑誌に寄稿もできました。mod_mrubyやngx_mruby等、自分の作ったソフトウェアでアドベントカレンダーを全て埋められたのもうれしかったです。

mod_mruby ngx_mruby Advent Calendar 2014 - Qiita

2015年は4月から再び社会人として働くことになるので、社会人の皆様どうぞよろしくお願いします!