確かに、自分が欲しいもの・他者が必要とするものを作りたい、とか、承認欲求を満たしたい、エンジニア・研究者のアピールとして、とかあるんだけど、それらはやっぱりあくまで付加的な理由であって、僕にとっての一番の理由であり根源的な理由は、「面白いから」である。ただそれだけ。誰にも邪魔されない唯一の感情でもある。
コードを書いたり、コードを書くために腕組んで考えたり、他者からのフィードバックを経て試行錯誤しながらOSSを育てていったりすることがとにかく面白いと感じるし、その感覚がこれまでずっと長い間続いている。だからこそ、夜遅くなっても、眠くてしんどくても、なかなかすぐには手を止められないし、明日の用事と向き合いながら、あと少し、4時間寝たらいける、あと少し、と引き伸ばし続け、いずれ朝を迎えてしまう。きっと僕は死ぬまでOSSを書き続けるだろうと思う。
コードを書くことは、きっかけは業務だったり、自分の思いつきだったりするけれど、コードを書いているうちにふと気づくと、書いている行為そのものを楽しんでいる。徐々に形になって動きそうな雰囲気が出てきて、やがて不完全ながら動く、そしてエラーを取り除いて初めて想定通り動く、その過程がとにかく楽しい。それを公開して、フィードバックを受けてまたコードを書いて同じ過程を経ていくのも同様に楽しい。面白い。仮に他の諸々の付加的な理由が失われたとしても、面白いと思える感情は恐らく相当の時間変わらないだろうから、きっと僕にとってのゲームと同様、ずっとやり続けられるだろうと思っている。
学ぶこと、それをもとにコードを書いて思いを形にすること、それらはとにかく僕にとって最高の娯楽である。