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人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

2015年まとめ - 福岡という地でペパボに入社した

思った事

実績については、いつも通り実績ページにまとめているので、それを参照するとして、

松本亮介の研究・開発業績ページ by matsumoto-r

2015年は、2012年に一旦会社をやめて3年間大学院の博士課程で研究をやり直し、大阪から福岡に引っ越ししてペパボという会社に入り直した年でもあります。

ということで、いくつか項目を挙げて振り返ってみたいと思います。

ペパボに入って

4月にアドバンスドシニアと呼ばれる役職で、それこそチーフエンジニアを除くと最も役職の高いエンジニアとして採用していただきました。それもあって、「外から見ると結構色々やっているけど、会社に入るとあんまり仕事できないな...」みたいな事を思われたりしたら申し訳ないので、それなりに自分のやってきた事を共有したり、エンジニアのスキルやモチベーションの底上げ、更には、自分にしかできないような新しい技術の開発と導入を行ったりしていました。

自身が社内外で取り組んでいる活動は、きちんとペパボのサービスにもフィードバックして、お客様に価値を届ける所まで実践することができたし、それによって「研究者とエンジニアって両立しないんでは」というような印象を与える事なく、むしろ、「これからはそういうエンジニアが求められてくる」というような印象を与えられたんじゃないかと思っています。

また、何でも自分がやるのではなく、ちゃんと「他者を信頼し仕事を任せる。やり方には裁量を持たして寛容になる」という考え方も忘れないようにしつつ、分担して作業を行う事ができました。その結果、すごい速度でリリース作業が行えたり、非常にこの点についても想定通りやれた感触があります。

僕が以前から言っているように、「アイデアだけでもだめ、実装だけでもだめ、周りを巻き込みそれをきちんと実践できる所まで作り上げないといけない」という信条を一貫して通せたかなと思っています。

エンジニア職位制度に新しい役職ができた

僕が入社した後に、エンジニア職位制度が刷新され、「シニア、アドバンスドシニア」から「シニア、プリンシパル(旧アドバンスドシニア)、シニア・プリンシパル」という役職に変更されました。それによって、プリンシパル(旧アドバンスドシニア)として入社した僕もさらに上位の役職であるシニア・プリンシパルを目指す事ができるようになり、ちょうどその立候補が12月頃にあったので、立候補してみました。それについての感想や結果はまた2016年にでも書こうかと思います。

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pepabo.com

立候補の動機としては、自分のためだったり、自分の実績も結構優れている、というのももちろんありますが、福岡という東京から離れた場所からでもエンジニアとして高みを目指す事ができるし、それはどのようにしたら良いのかという答えを自ら行動することによって周りに提示できれば良いと考えたからです。

エンジニアリングと研究

ペパボでは今後自ら新しい技術を作り出し、それを通して新しい価値やこれまで以上の価値をサービスとして届ける活動を少しずつ始めています。そんな中で、各種学術研究の研究会や論文執筆等も徐々に推奨されてきており、僕自身が研究を行う事については中心となって研究会やシンポジウムへの参加を再開しています。

来年2016年には、「情報処理学会の各研究会から推薦された選りすぐりの若手研究者が登壇し、最先端の研究を発表します」という名目でIPSJ-ONEというかなり大きなイベントに、IPSJのインターネットと運用技術研究会から推薦され、さらにIPSJ-ONE委員会によって絞りこまれた結果、無事採択されました。

ipsj-one.org

講演者一覧を見ても、名だたる大学・研究所から有名な研究者がリストアップされている中で、「松本 亮介 GMOペパボ株式会社」と書かれているのを見ると非常に感慨深く、「ついにペパボもこの舞台にまでこれたのだな」というような気持ちになり、社内で多くの裁量を与えてくださり、自由に活動できている事に感謝しつつ、今後も日々このエンジニアリングと研究の両立という方向性においても精進していきたいと思っています。

社内外発表やOSS開発、執筆業務

今回はできるだけ社内のメンバーに譲る事を考えていたのですが、主要なものや講演を依頼されたものに関してはそれなりのクオリティで発表できたかなと思っています。

松本亮介の研究・開発業績ページ by matsumoto-r

今ざっと見なおしても、WEB+DB Pressに執筆したり、約15回の発表を行ったり、受賞も幾つか頂く事ができました。また、OSS開発においても自身で開発しているソフトウェアの改善や新しいソフトウェアを沢山開発し、それらはもちろん社内のみならず社外の大きな企業でも使われているようです。

H2Oにコントリビュートしたり、mrubyのアプリ組み込みの面白さを実装を通して紹介していくことで、HTTP/2のWebサーバはもちろんのこと、様々なアプリ組み込みの事例も出てきてmrubyはこれからもっと面白くなっていくだろうと思っています。

RubyKaigiにacceptされておきながら、体調不良によって参加出来なかった事だけは今後もずっと忘れられないでしょう。

子供二人目

もうすぐ生まれます。賑やかになるだろうなぁ。

まとめ

ということで、今年は会社に入って色々やらないとなぁと思っていた事を粛々とやれた気がします。むしろ、福岡という地だからこそ、人の多さや通勤などに変なストレスを感じさせられる事なく、日々楽しく快適に美味しいものを食べながら仕事できたのではないかとも思えます。

ですが、全くスキル的には満足はしておらず、むしろ、自分の技術力がまだまだ低くて修行あるのみだと思う事も多く、日々悔しい思いをしていたのも今年1年を通して持っていた感情でもあります。この思いがある限りは、自分はもっとやれるしもっと成長できると思っているので、この悔しさをバネに来年はさらにステップアップしていきたいと思っています。ただし、あくまで自分は「運用のエンジニア」であることが強みでもあるので、そのバックグラウンドだけは絶対に忘れずに取り組んでいくつもりです。

ということで、皆様良いお年を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!