2014年の振り返りを簡単に書いたので、2015年の抱負なるものを書こうと思います。
4月から社会人になる
2008年に会社に入社して、インフラエンジニアとして4年間運用業務を行い、2012年から大学院の博士課程に入学した僕も、ついに2015年4月からは再び会社に入社してインフラエンジニアとして復帰する事になります。
人間とウェブの未来 - Linuxエンジニアを辞めて大学院に入学しました
元々僕自身も好意を寄せていたのに加えて、僕の技術を評価して頂いたこともあって、4月からはペパボ社の福岡支社に勤務します。
RubyKaigi2014でmod_mrubyやngx_mrubyとその応用について発表して、就職も決まりました - 人間とウェブの未来
有名なエンジニアから気になる若手のエンジニアまで、沢山の優秀なエンジニアが在籍していて、今から想像するだけでも一緒に仕事をするのが楽しみです。ペパボ社の外からみた印象としては、ホスティング業界において構成管理やリリース管理をうまく回していくのは非常に困難だと思っていたのですが、それを高いレベルで実現し、かつ、運用できている点は業界でも屈指の技術力があるように感じています。
また、ホスティングサービスだけでなく様々なWebサービスもあって、運用技術を学ぶ上でも多種多様な構成のインフラやアプリケーションを経験することができて、これまたインフラエンジニアの技術力底上げには最適な環境であるように思います。さらに、インフラエンジニアだけでなく優秀なアプリケーションエンジニアも多く在籍していて、エンジニアの技術力を幅広く習得するにも良い印象です。
何より、何事もできるだけオープンにやっていこうという考え方が、僕の研究・開発の考え方と非常にマッチしていて、それを会社でも実践できる事を想像すると働くモチベーションがグンっと上がります。
こんな風に書いていくだけでも、非常に魅力がある会社で、一緒に仕事するのが楽しみですね。
インフラエンジニアとして
最近は研究という業務上、論文を書いたり研究・OSS開発をしたりしているのですが、僕は元々コテコテの運用者で、特に監視や運用プロセス等、所謂運用設計の業務に取り組んでいました。今日偶然 @y_uuk1 さんが僕のその辺りに関するブログを幾つかツイートして頂いていて、それを見て昔の事を色々と思い出していました。
特に、サーバ台数が1000のオーダーになって、運用も煩雑なってきていた状況で、監視システム・故障管理システム・ドキュメント管理システム・構成管理システム等を組み合わせた運用システムを設計・構築し、システムを作っただけでは意味がないので、それをうまく運用に活用するための運用プロセスや教育方法、開発と運用の連携方法を提案する、といった辺りが自分の本業でした。
人間とウェブの未来 - Linuxエンジニアを目指して入社一年目にやって役にたったと思う事
4月からはそういう、全サービスを横断しながらうまく全体を底上げできるような方向でも動くことができたら良いなぁと思っています。
OSS開発者として
一方で、運用のエンジニアといいつつも、運用技術を高めていくと自動的にOSやミドルウェアの詳細な範囲まで面倒を見るようになります。僕も例にもれずそういう方向に進んでいったため、OSやミドルウェア、特にWebサーバに関して色々触る機会がありました。
その辺りの経験と技術力をいかして、大学院に自分の技術を売り込んで博士課程に入学したわけですが、博士課程ではそに分野をさらに広く深く学ぶ事ができたと思っています。
その結果、運用のエンジニアの視点から様々なOSSプロジェクトを開発できたので、もちろんそれは、4月以降も継続的にやっていこうと思います。
特に、mod_mrubyやngx_mrubyを運用にのせて、さらに改善していくことや、Trusterd HTTP/2 Webサーバを開発していくことで、自分の技術的チャレンジと運用を考慮したWebサーバがどういものになり得るかを考えながら、自分の運用エンジニアとしての開発力の底上げをしていきたいと思っています。
また、2014年は日本OSS奨励賞を頂いたり、山下記念研究賞やRubyPrize2014の最終ノミネートにも選ばれた事を誇りに、これらの賞に恥じないように日々技術を学んでいきたいと思います。
人間とウェブの未来 - フクオカRuby大賞優秀賞と日本OSS奨励賞を頂いて今思う事
研究者と技術者の狭間で感じた事 - 情熱が自分を変える - 人間とウェブの未来
福岡での生活がはじまる
というわけで、同時に4月からは福岡に住む事になります。
引っ越しに向けて、住む場所や各種手続きなど大体の契約は終わっていて、後は妻や実家と色々調整しながら粛々と引っ越しをしていくことになります。
香椎照葉のアイランドシティ最高
福岡には行く機会が結構あったのと、元からそれなり興味があったので、自分が住みたいと思える場所をかなり色々調べました。
その結果、子供を育てるにも、子供にとっても良い環境で、それでいて大人も快適に楽しく過ごせる場所を検討した結果、自分にとって香椎照葉のアイランドシティ最高!!という結論に至りました。
家賃が安い
アイランドシティは駅からはそれなりに遠い(20分ぐらい)のですが、非常に土地が安く、例えば大阪で分譲賃貸でマンションを借りる場合も、間取りがそれなりに広い(3LDKや4KDJ)同じクオリティのマンションが大体半額に近い値段で借りる事ができます。
駅近くでも色々とウロウロしながら物件を探していたのですが、個人的には電気屋やパチンコや車が行き交っている場所で、小学生が歩いているのを見ると、やっぱりこういう所は自分が望んでいる場所ではないなぁと感じました。
それなら駅から遠くても、ある程度自然に囲まれていて、商業施設から住宅地や学校ができるだけ離れた位置にあるような場所が良いと感じました。
その結果色々と調べて行き着いたのが、香椎照葉のアイランドシティです。
子育てに最適な環境アイランドシティ
香椎照葉やアイランドシティに関する詳細な情報はググれば沢山出てくるので詳細は省略するとして、福岡市が今すごく力を入れて開発している町で、特に子育てし易い町を目指して町づくりを進めているようです。
まだまだ開発途中の町ですが、公園や海に囲まれて、安全に子育てできるような取り組みが沢山されています。最近は大規模の子供病院も建設されました。
また、大人の視点でも、大規模な公園がグリーンベルトと呼ばれる約2キロの公園で繋がっていたり、来年には住宅地から少し離れた場所に商業施設の開発もはじまり、その一貫として温泉施設ができたり、また、国際試合等が行われる非常に大きな体育館も建設されます。この辺りは、上記のアイランドシティマップを眺めると色々とワクワクしてきます。都市高速や高速道路とのアクセスも容易で、かつ、交通量の多くなる道を住宅地に入らなくてもよいように外回りに配置するなど、様々な工夫がみられます。
まさに僕が理想としていた町でした。埋め立て地であることぐらいが気になる点ですが、過去の失敗事例を考慮して開発されているようで、一度住んでみて判断しようという気になりました。
アジアにつながる「福岡・アイランドシティ」 - YouTube
九州のご飯
九州のご飯も楽しみですね。九州では肉や魚、野菜や果物がほぼ九州でまかなえるようで、鮮度の高いものが安く近場で手に入るのも魅力です。
また、アイランドシティにはもうすぐ産直マーケットや、大規模な青果市場も建設され、その点でも非常に楽しみです。
後、ラーメンとか水炊きとかモツ鍋とか玄界灘の海鮮とか、宮崎牛とか佐賀牛とか早く食べたいですねぇ。
私がそれでも福岡市に住み続ける、その魅力を6つにまとめて語ります!住と食のクオリティが高すぎる。
旅行の行き先が大きく変わる
これまで関西にずっと住んでいたので、大体近場での旅行場所が一定になりがちでした。しかしこれも、福岡に住むことで近場での旅行先が大きく変わって、ちょっと由布院いってくる、とか、ちょっと阿蘇山いってくる、とかこれまでの経験にはないような旅行の仕方が可能になります。
いやー、近場の旅行が大きく変わるのは、これまた楽しみですねぇ。
研究も継続する
とはいえ、せっかく博士課程で論文執筆や研究のやり方のコツみたいなのを掴んだわけなので、頃合いを見ながら論文を書いたり、学術系の研究発表も継続的にやっていきたいと思っています。
企業の良さに対して、学術機関で研究してみて大学の良さみたいなものも沢山経験できたので、それは有効活用していきたいと思います。
やっぱり、専門分野を何十年と研究してきた一流の研究者や研究室は、非常に技術力も高くて学ぶ事ばかりでした。
まとめ
ということで、2015年4月からは会社にインフラエンジニアとして復帰し、同時に福岡での生活がはじまります。
企業で実際にサービスを運用しながらでないと得られないような、技術に対する反射神経の良さ、みたいなものが研究・開発を3年やってきたことで少し低下していると個人的には思っているので、まずはそのあたりから回復させていきたいと思います。
それによって、ここ3年間の修行の結果得られたスキルを、企業での経験や反射神経と組み合わせる事ができれば、さらなる技術的貢献ができるようになると考えています。
日本のシリコンバレーと噂の福岡で、これからも楽しく研究・開発していきたいです。
また、住む場所として最も注目している香椎照葉アイランドシティでの生活も非常に楽しみです。
もし、ペパボや福岡に興味がありましたら、是非一緒に僕とこういう生活をしましょう!!!アイランドシティ、まじでオススメです!!!(住んだこと無いけど)
というわけで、2015年の抱負でした。