人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

好きなことをして生きていくこと

実はとても難しいことなのである。

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上記エントリで述べた通り、僕は結局コードを書き、コンピュータサイエンスを学び、フィードバックを頂きながら試行錯誤してOSSを作り続けることが好きで楽しいからずっと続けられているといった。でもそれは決して、好きなことだから楽に人生を過ごしてこれたというわけではない。好きなことだから仕事が楽であるわけでもない。

好きなことをして生きていくために、僕は大学の時から自分のキャリアを明確に定め、企業に就職した後に、そこで得た社内の評価、そして、毎月の給料を全て捨て、大学院の博士課程に飛び込んだ。その上、最初は審査で不合格になっている。なぜそれができたのか。それは、好きなことをして生きていきたいからだ。以前、その人生をキャリア・キーノートとしてまとめた。

技術者と研究者の狭間で得たたったひとつの教訓 2016 / career-keynote-2016 // Speaker Deck

好きなことをして生きていく。それは言いかえれば、自分の好きなことによって与える自分以外への影響とその価値を最大化することである。好きなことをすることで、身近な人が幸せになり、お世話になっている人々、そして、コミュニティや組織が幸せになり、自分自身もそこで得られる報酬によって生かされている。好きなことをして生きていくこととは、試行錯誤しながら、その道を模索し、学び、行動し続けることにある。時には、好きなことをするために、好きなこと以上に別のことをやらなければいけない時もあるだろう。でも、好きであるからこそ、情熱を持って行動できるであろうし、好きなことをして生きていく道を見つけられるかもしれないということを以前まとめた。

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好きなことをして生きていくことはとても難しいと冒頭で言った。しかし、もし、幸運にも人生の中でその道を見つけることができたのであれば、自然と自分の生産性を最大化可能な生活が得られ、最後にはきっと幸せが待っているだろうと思う。是非ともそういう人達が増えることを願う。自分は何をやりたいのか、それを忘れてはいけない。