人間とウェブの未来

「ウェブの歴史は人類の歴史の繰り返し」という観点から色々勉強しています。

僕を育ててくれた技術雑誌 WEB+DB PRESS Vol.100記念

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7年前の僕はひとたび外に出ると何者でもないエンジニアでした。会社で周りよりも仕事を覚えてこなすのが少しだけ早い、会社の独自仕様に詳しい、それぐらいだったように思います。

ある日、自分が本屋に行ってふと一冊の技術雑誌を開いた時に、そこに書かれている技術はほとんどわからず、自分の得意分野の技術でさえ、社内でやっていることは当たり前のこととして書かれていた上で、さらにそれを高度に一般化し解決する技術が解説されていました。それを見た時に、自分の技術が単に社内独自の業務を経験的に知っているだけであったことになんとなく気付かされました。

ただ、この雑誌に書いている人は本当にプロフェッショナルな専門家なのだろうとしばらくは思っていたのですが、後に執筆陣も自分と同様に会社で働いているエンジニアであり、何も状況は変わらないことに気づき、その人達の経験に基づく一般化された知識とその応用力、それを可能とする視座の高さに憧れと同時に悔しさを感じたのを今でも覚えています。そしてどうすればこういう記事を技術的にも機会としても書くことができるのだろうかと考えたものでした。

そこからオークションや古本屋でその雑誌の古い号を沢山購入しては暇があったら読んで、自分がいかに視座が低かったか、自分の経験をいかに一般化できていなかったかを反省し、その雑誌を読みながらも、内容を真似しつつ、どうにか自分の学んだ技術を自分の中で整理し、自分なりに一般化しながらおそるおそるブログに記事として書き始めました。

ブログに対するフィードバックや多数の優秀なエンジニアの指摘や共有の中で、少しずつ自分の経験から得た技術を一般化できるようになり、その一般化した基礎を積み重ねていくような技術の習得の仕方を学ぶことができました。WEB+DB PRESSは僕にそのきっかけを与えてくれた上で、さらに成長を促し、常にその見本を見せ続けてくれた雑誌でした。

それから2017年になって、ある日一通のメールが届き、その内容は「100号記念選書 TOPエンジニアを支える1冊」への執筆依頼でした。7年前に出会い、僕のエンジニアとしての取り組み方に多大なる影響を与え、一つの行動指針を示し続けてくれたWEB+DB PRESSは僕の最も思い入れのある技術雑誌です。そして、記念すべきvol.100の記念記事にこうやってお誘い頂けたこと、とても嬉しく思います。同時に、7年前の自分のように、自分のエンジニアとしての生き方や学び方に迷っている人達に、是非ともWEB+DB PRESSを手にとって頂けると良いのではないかと思います。そして、Webに関わるエンジニアの行動指針と成長を促す雑誌になり続けられるように、また、僕が体験したようなサイクルが周り続けるように、自分を育ててくれたWEB+DB PRESSにこれからも何らかの形で協力しつつも恩返しできたら良いなと思っています。

WEB+DB PRESS vol.100おめでとうございます!

発売は 8/24 です!

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