という話を新卒エンジニア研修座学の最終回で発表しました。
昨日ちょうど、ペパボ研究所の2017年の実績をまとめており、まだまだ国際化は足りていないものの、だいぶ論文を書いたりしているなぁと改めて思いました。
実績はサマリーは以下の通りになります。博士学位論文を書きながらも、所長を含めて研究員4名でできたばかりの研究所で、雑誌や書籍やエンジニアの技術カンファレンスもこなしながらよくここまで書けたなと振り返って思います。
- 博士学位論文 1本
- ジャーナル論文集招待論文 1本
- ジャーナル論文 1本(予定)
- 査読付き論文 1本
- 査読なしの研究報告 6本
- 口頭発表 20本(後2本追加予定)
- 学会誌・商業誌解説等 4本
- 助成金・研究費等 2本
論文を読んだり書いたりするペパボ研究所において、大企業が持つ研究所とは違い、なぜWebサービスに関わる企業がなぜ研究所を持ち、論文への取り組みを行っているかを明確化したいと思い、改めてまとめてみました。
Webサービスに関わる企業において、OSSや技術情報の共有に伴う技術の透明性は増々高まってきており、そういう特徴を持つ業界でなぜ研究開発が必要になってくるかを、自分の予想も含めてわかりやすくまとめたつもりです。是非、研究開発組織の立ち上げや、論文への取り組みについてモヤモヤしている人達にも、少しでもそのモヤモヤを解消できる話、そして、ここから更なる多様な議論につながっていくと良いなと思います。
とはいえ、各種取組は緻密に議論はしつつも、予想や前提の元に論述している面があるため、あらゆる企業にフィットするとは思っておりません。自分たちの状況に合わせて読み替えて頂けると良いのではないかと思います。
流れとしては、
- Webサービス事業の技術の透明化の加速
- Webサービス事業の競争力を持ち続けるためには事業を差別化する技術の醸成が必要
- ではなぜエンジニアの僕が論文を読んでいるか
- 事業を差別化する技術を醸成するのに必要な要素と方法論とは
- 事業を差別化する技術と論文との関係性
- ではなぜエンジニアの僕が論文を「書いている」のか
- 論文システムにのることのコスト
- 国際化の必要性
- 事業を差別化する技術の醸成から成長へ
- 常に先を生き続ける競争力の持ち方とは
といった内容で書かれていますので、興味の有る方は是非ご覧ください。